ローヤルゼリーの歴史とは

健康や美容などのさまざまな効果があるとして人気の高いローヤルゼリーですが、いつ頃から私たちに愛用されてきたのでしょうか?また、どのように世界に広まっていったのでしょうか?
それでは、自然の総合栄養食品であるローヤルゼリーの歴史を紹介します。

人類の歴史とともに歩んできたローヤルゼリー

人類とミツバチとの関係は、文明が発祥した頃から始まり、その後蜂蜜やローヤルゼリー等のさまざまな恵みをもらってきたことが明らかになってきています。

洞窟やピラミッドの壁画に登場

人間とミツバチの歴史は古く、紀元前6000年頃までにさかのぼります。スペイン東部のラ・アラーニャ洞窟の壁画には、壺を片手にして蜂蜜を採る人物と周りを飛び交うミツバチの様子が描かれています。また、エジプトの壁画にもミツバチとの関係が描かれていることから、有史以前にはすでに世界のあちこちで我々人間とミツバチの関係が始まったことがわかっています。

出典:意外と古いローヤルゼリーの歴史
http://www.healthetech.com/rekisi.html

アリストテレスとローヤルゼリー

歴史上、文献として初めてローヤルゼリーが登場するのは今から約2000年以上も前のことです。古代ローマの哲学者、アリストテレスが「動物誌」という著書の中で「濃厚な蜂蜜に似た淡黄色の柔らかいもの」と記述しています。もちろん、これがローヤルゼリーであるとは断定できませんが、ほぼ間違いはないでしょう。

「ローヤルゼリー」という言葉の誕生

ローヤルゼリーという言葉を初めて使ったのは約200年前の博物学者、フランソワ・ユベールです。ユベールは、著書「蜜蜂の新観察」の中で「ゼレー・ロワイヤル(La gele’eroyale)」という表現を用いています。直訳すると「王のゼリー」という意味になります。これが英語に翻訳されて「Royal Jelly」として定着しました。

ローヤルゼリーはどのように世界に広まっていったの?

紀元前からあるローヤルゼリーと人間の歴史ですが、ローヤルゼリーが製品として社会に認められたのは19世紀以降であり、20世紀に入ってからの大きな出来事がきっかけで急速に全世界に広まっていきました。

ローマ法王の奇跡的な回復がローヤルゼリーの普及につながる

ローヤルゼリーの力が世の中に認められ始めた頃、危篤状態だったローマ法王がローヤルゼリーの力で奇跡的な回復を遂げたという出来事がありました。ました。このことが1955年に開催された国際学会で発表され、さらには1958年に開催された「世界養蜂家会議」でローマ法王自らがローヤルゼリーを讃えるスピーチをしたことで、世界的に普及をしていきました。

日本でのローヤルゼリーの歴史は意外と浅い

日本にローヤルゼリーの歴史が始まったのは1889年(明治22年)のことです。玉理喜造博士が「養蜂改良説」の著書の中で「王家の舐物」として紹介され、その後、1960年頃から輸入や生産が始まりました。
ですから、日本におけるローヤルゼリーの歴史はわずか60年ほどしかありません。
しかし、一人あたりの国別消費量の推計をみると、今や日本が世界一位であるという結果が出されています。

今後の動向

我が国でのローヤルゼリーの研究は、東北大学や琉球大学、各種研究機関等が未だに判明されていない効能の発見に取り組むなど、今でも進んでいます。特に、ウィルス感染に対する抵抗力やアルツハイマー病治療、R物質(ドクール博士によって命名された研究途中の未知なる物質)の研究などにより、私たちが考えてもいなかった効果や効能が発見される可能性があります。ローヤルゼリーは、今後も我々に多くの恵みをもたらしてくれることでしょう。

まとめ

人類とミツバチとの関係は文明が発祥した頃から始まり、ローヤルゼリーは約2000年以上も前には文献で紹介されています。その後ローヤルゼリーが製品として社会に認められたのは19世紀に入ってからであり、生活習慣病や美容効果、抗がん作用などのさまざまな効能が発見されてきています。40種類以上の栄養素が組み合わさった「自然の総合栄養食品」とも呼ばれているローヤルゼリーは、今後も多くの恵みを我々にもたらしてくれるでしょう。

出典:
ミツバチ以外のハチはローヤルゼリーを作らない?
https://www.onlinetopcolleges.com/bee.html